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『あなたが世界を変える日』 [読書]

 今朝届いた本♪

以前、ネットでスピーチの原文を読んで感動しました。
素晴らしいスピーチだったので、ブログでも御紹介したいと思います。

 

1992年6月11日

セヴァン・カリス・スズキ という当時12歳の少女が環境サミットで語った
『伝説のスピーチ』です。

本文より転載…━━━☆‥…━━━☆‥…━━━☆‥…━━━☆

 

こんにちは、セヴァン・スズキです。
エコを代表してお話します。

エコというのは、子ども環境運動
(エンヴァイロンメンタル・チルドレンズ・オーガニゼーション)の略です。
カナダの12歳から13歳の子どもたちの集まりで、
今の世界を変えるためにがんばっています。
あなたたち大人のみなさんにも、
ぜひ生き方を変えていただくようお願いするために、
自分たちで費用をためて、
カナダからブラジルまで1万キロの旅をしてきました。

今日の私の話には、ウラもオモテもありません
なぜって、私が環境運動をしているのは、私自身の未来のため。
自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、
株で損をしたりするのとはわけがちがうんですから。

 

私がここに立って話をしているのは、
未来に生きる子どもたちのためです。
世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためです。
そして、もう行くところもなく、死に絶えようとしている
無数の動物たちのためです。

 

太陽のもとにでるのが、私はこわい。
オゾン層に穴があいたから。
呼吸をすることさえこわい。
空気にどんな毒が
入ってるかもしれないから。

父とよくバンクーバーで
釣りをしたものです。
数年前に、体中ガンでおかされた
魚に出会うまで。
そして今、動物や植物たちが
毎日のように絶滅していくのを
私たちは耳にします。

 

それらは、もう永遠にもどってはこないんです。

私の世代には夢があります。

 

いつか野生の動物たちの群れや、
たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。
でも、私の子どもたちの世代は、
もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?
あなたたちは、わたしぐらいの年のときに、
そんなことを心配したことがありますか。

こんな大変なことが、
ものすごいいきおいで起こっているのに、
私たち人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるような
のんきな顔をしています。
まだ子どもの私たちには、この危機を救うのに
なにをしたらいいのかはっきりわかりません。
でも、あなたたち大人にも知ってほしいんです。
あなたたちもよい解決法なんて
もっていないっていうことを。

 

オゾン層にあいた穴を
どうやってふさぐのか
あなたは知らないでしょう。

死んだ川に
どうやってサケを呼びもどすのか、
あなたはしらないでしょう。

絶滅した動物を
どうやって生きかえらせるのか、
あなたはしらないでしょう。

そして、
今や砂漠となってしまった場所に
どうやって森をよみがえらせるのか、
あなたは知らないでしょう。


 

どうやって直すのか
わからないものを
こわしつづけるのは
もうやめてください

 

ここでは、あなたたちは
政府とか企業とかの代表でしょう。
あるいは、報道関係か政治家かもしれない。
でもほんとうは、あなたたちも
だれかの母親であり、父親であり、
姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。
そしてあなたたちのだれもが、だれかの子どもなんです。

私はまだ子どもですが。
ここにいる私たちみんなが
同じ大きな家族の一員であることを知っています。
そうです50億以上の人間からなる大家族。
いいえ、じつは
3万種類の生物からなる大家族です。
国境や各国の政府が
こんなに私たちを分けへだてしようとしても、
このことは変えようがありません。

私は子どもですが、
みんながこの家族の一員であり、
ひとつの目標に向けて心をひとつにして
行動しなければならないことを知っています。
私は怒っています。
でも、自分を見失ってはいません。
私はこわい。

 

でも、自分の気持ちを
世界中に伝えることを、
私はおそれません。

 

私の国でのむだづかいはたいへんなものです。
買っては捨て、また買っては捨てています。
それでも物を浪費しつづける北の国々は、
南の国々と富をわかちあおうとはしません。
物がありあまっているのに、
私たちは自分の富を、そのほんの少しでも
手ばなすのがこわいんです。

 

カナダの私達は
十分な食べものと水と住まいを持つ
めぐまれた生活をしています。
時計、自転車、コンピューター、テレビ、
私たちの持ってるものを数えあげたら
何日もかかることでしょう。

 

2日前にここブラジルで、
家のないストリートチルドレンと出会い、
私たちはショックを受けました。
ひとりの子どもが私たちにこう言いました。

 

「ぼくが金持ちだったらなぁ。
もしそうなら、家のない子どもすべてに、
食べものと、着るものと、
薬と、住む場所と、
優しさと愛情をあげるのに」

 

家もなにもないひとりの子どもが、
わかちあうことを考えているというのに、
すべてを持っている私たちが
こんなに欲が深いのは、
いったいどうしてなんでしょう。

これらのめぐまれない子どもたちが、
私と同じぐらいの歳だということが、
私の頭をはなれません。
どこに生まれついたかによって、
こんなにも人生がちがってしまう。
私がリオの貧民街に住む
子どものひとりだったかもしれないんです。
ソマリアの植えた子どもだったかも、
中東の戦争で犠牲になるか、
インドで物乞いをしていたかもしれないんです。

 

もし戦争のために
使われているお金をぜんぶ、
貧しさと環境問題を
解決するために使えば、
この地球は
すばらしい星になるでしょう。
私はまだ子どもだけど
そのことを知っています。

 

学校で、いや、幼稚園でさえ、
あなたたち大人は私たち子供に
世のなかでどうふるまうかを教えてくれます。

 

たとえば、

 

争いをしないこと
話し合いで解決すること
他人を尊重すること
ちらかしたら自分でかたづけること
ほかの生き物をむやみに傷つけないこと
わかちあうこと
そして欲ばらないこと

ならばなぜ、あなたたちは、
私たちにするなということを
しているんですか。

なぜあなたたちが今
こうした会議に出席しているのか
どうかわすれないでください。
そしていったいだれのためにやっているのか。

 

それはあなたたちの子ども、
つまり私たちのためです。
みなさんがこうした会議で、
私たちがどんな世界に育ち
生きていくのかを
決めているんです。

 

親たちはよく
「だいじょうぶ。すべてうまくいくよ」
といって子どもたちをなぐさめるものです。
あるいは、
「できるだけのことはしてるから」とか、
「この世の終わりじゃあるまいし」とか。
しかし大人たちは
もうこんななぐさめの言葉さえ
使うことができなくなっているようです。

おききしますが、
私たち子供の未来を
真剣に考えたことがありますか。

父はいつも私に不言実行、つまり。
なにをいうかではなく、なにをするかで
その人の値うちが決まる、といいます。
しかしあなたたち大人が
やっていることのせいで、
私たちは泣いています。

あなたたちはいつも
私たちを愛しているといいます。
しかし、いわせてください。

 

もしそのことばがほんとうなら、
どうか、ほんとうだということを
行動でしめしてください。

 

最後まで私の話をきいてくださって
ありがとうございました。

ー以上本文より転載…━━━☆‥…━━━☆‥…━━━☆‥…━━━☆

言葉を失います、まさにその通りです。
贅沢が悪いというのではないけれど、無駄のない暮らしを心がけた方が
環境にも、結果的には自分たちのためにもなるんだと思います。
お金だって本当に必要なもののために使う方が、買ってすぐに飽きて
捨ててしまう物のために使うよりずっといいと思うし、
一人一人がちょっと意識を変えるだけで、大きな変化に繋がって
いくのだと思います。
私も毎日少しずつではありますが、自分なり努力しています。
読んでくださったみなさんにも、何かしら伝わりますように・・・・。


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